よくあるご質問
よくある疑問・質問にお答えします!
Qむし歯の治療で歯の根の治療をしています。
定期的に薬の交換で通院した後に
被せ物を入れると聞いていますが、
少しでも治療を早く終わらせたいので
毎日通うことはできませんか?
A 一定期間は薬を入れておくほうが、すぐに薬を交換するよりも効果的です。
できるだけ早く治療を終わらせたいお気持ちはよく分かります。しかしながら、歯の根の治療の薬は毎日交換することはできません。
歯の根の治療は、菌に感染してしまった根を薬できれいに消毒して、再度の感染を防ぐために根の中に詰め物をする治療です。
一定期間は薬を入れておくほうが、すぐに薬を交換してしまうよりも効果的ですので、少し間隔を置きながら、きれいになるまで定期的に通院していただきます。
一方で、痛みがないからと言って治療を中断したり、治療途中で長期間放置したりすると、時間の経過とともに消毒の効果が切れてきて、再び菌に感染し、痛みや腫れなどの症状が出ることもあります。
通院回数が多くなり大変だとは思いますが、歯科医師の指示する期間内に通院していただき、被せ物が入るまで必ず通院してください。
歯の表面はとてもかたいですが、歯の中はとてもやわらかくデリケートなので、歯の根の治療をきちんしておかないと、最悪の場合には歯を抜かなければならないこともありえます。
歯の根の治療は通院回数も多くなり、被せ物が入るまでのご負担が大きくなりますが、もし歯を抜くことになってしまったら、その後の治療期間も長くなりますし、治療費のご負担も大きくなってしまいます。
そして、何よりも「ご自身の歯で美味しく食事を楽しむために」、歯の根の治療は最後まできちんと通うようにしてください。
Q歯科のレントゲンは安全ですか?
A歯科用レントゲンの放射線量は
ごく微量です。
レントゲン検査は、症状が起こっている原因や現在のお口の状態を知り、治療方法の選択肢を検討するために重要な検査です。
とは言え、レントゲン撮影による被ばく量を気にされるお気持ちもよく分かります。
国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告によれば、レントゲン撮影、また原子力発電所で生まれる放射線の被ばく量の限度として、平常時は一般人の被ばくを年間1ミリシーベルト以下になるようにと提唱されています。(原発事故などの緊急時には基準が変わります)
では、歯科用レントゲンの放射線量はどのくらいなのか?
口の中を撮影する小さい写真(デンタル) 1枚0.01ミリシーベルト
口全体を撮影する大きい写真(パノラマ) 1枚0.03ミリシーベルト
これは、国際放射線防護委員会が1年間の限度と定めている値の1〜3%で、胸部や胃のX線検査で浴びる放射線量よりも少ない値です。
歯科医院で撮影するレントゲン写真の安全性は高いので、ご安心ください。
Q価格の高い治療(自費診療)を選択すれば安心ですよね?
A 再発リスクがゼロになることはありません。
結論から申し上げますと、選択する治療にかかる費用の大小で再発リスクが消えるということではありません。
むしろ、きちんと治療をしたからこそ「再発防止のために」という考え方で、ケアに取り組んでいく必要があります。
むし歯の形態を示す歯科用語のひとつに『二次う蝕』という言葉があります。これは、むし歯の治療をした部分が再びむし歯になることを言います。
実は、むし歯の治療をした時点で、再発のリスクは高まっているということです。
これは、治療を済ませた歯の構造を考えてもらうとよく分かります。
むし歯の治療は、むし歯ができた場所を削ることでむし歯を取り除き、削り取った部分を詰め物や被せ物で修復します。
つまり、自分の歯を土台にして、そこに人工の歯を重ねた状態です。
物と物を重ねると、そこには必ず隙間が生まれます。
もし目の前に本や雑誌があれば、それを2冊重ね合わせてみてください。
どうでしょうか?ピッタリ重なっているように見えても、どこかに隙間がありますよね。
むし歯の治療を済ませた部分は、これと同じ状態にあるということです。
自分の歯という土台と人工の詰め物・被せ物が重なる部分には隙間ができ、その隙間こそ、むし歯の原因となるプラーク(歯垢)の格好の住み家になります。
ですから、むし歯の治療をした部分こそ、むし歯になりやすいのです。
もちろん、選択する素材によって接合部分の隙間がより小さくすることはできますが、お口の中にむし歯の原因となるプラーク(歯垢)を発生させないということは不可能です。
きちんと治療を済ませたからこそ、ご自身の納得できる素材を使った治療を選択したからこそ、「この先はむし歯にならないように」という考えで、予防に取り組むことを強くおすすめします。
Q予約をしないとダメですか?
A歯科治療の性質上、予約診療を
採用しています。
歯科治療は、お口の中を診るだけで終わることはまずありません。歯を削ったり、歯石を除去したりと、お口の中に処置をすることがほとんどです。
つまり、「診断」と「処置」がワンセットになって成り立っているのが歯科治療です。
ですから、どうしてもお1人お1人ごとにまとまった時間を確保しないと、治療を進めていくことができないのです。
処置内容によってかかる時間は変わりますが、どんなに短くても15分、長い場合には1時間程度の時間を確保するケースもあります。
もし「患者さんの都合の良い時間にいつでも来てください」という体制にしてしまうと、待ち時間が数時間に及ぶことはもちろん、せっかく来てもらったのにその日には診療できないということにもなりかねません。
このようなことを避けて、できるだけ多くの患者さんに計画的な治療を受けていただけるように、当院では予約制を採用しています。
Q歯を入れて欲しいだけなのに、
歯石取りも必要なのですか?
Aより精度の高い治療のために
大切なことです。
むし歯の治療を受ける過程で、歯とお口のクリーニング(歯石や歯垢の除去)も行うことをおすすめしております。 その理由は、歯石や歯垢が付いたまま詰め物や被せ物を入れると、精度が低くなる可能性が高いからです。 ちょっと分かりづらいと思いますので、紙を2枚接着することを想像してみて欲しいのですが、もし紙の接着面にホコリやチリがついていたら、きれいに接着することはできるでしょうか? ホコリやチリのせいで、きれいに接着できませんよね。 歯の詰め物や被せ物についても、同じことが言えます。 また、精度が低いと、歯と装着物との間に大きな隙間ができてしまい、むし歯菌が入り込みやすくなってしまいます。 そうなると、治療をした部分に新たなむし歯を引き起こすことになります。(この現象を『二次う蝕』と言います。) 詰め物や被せ物をつくる前に歯石や歯垢をきちんと除去することは、より精度の高い治療を受けるためには大切なことのひとつです。