院長社本の健康コラム
歯やお口に関するケア、トラブル解決法をご紹介します。
効果的な歯のみがき方は?
むし歯予防の先進国と言われているスウェーデンのイエテボリ大学で発案された「イエテボリ法」という歯のみがき方があります。
具体的には、次のようなやり方で歯をみがきます。
1:歯ブラシに2cmほど歯みがき剤をつけ、歯みがき剤を歯面全体に行きわたるように広げます。
2:2~3分間ブラッシングをしたら、歯みがき剤を吐き出さずに水を10mlほどくちに含み、口のすみずみに行きわたるようにぶくぶくうがいをします。
3:吐き出した後はうがいをしないで、その後約2時間は飲食を控えます。
一度にたっぷり歯みがき剤を使ってブラッシングするのではなく、1日の歯みがき剤の使用回数が多いほど予防に役立ち、歯みがき剤を使用した後のうがいの回数は少ないほど効果があるそうです。
ドラッグストアなどで販売されている歯みがき剤のほとんどに、むし歯予防効果の高いフッ素が配合されています。
フッ素(正しくはフッ化物)が歯に取り込まれることによって酸に強い歯が作られ、むし歯菌が酸をつくるのを抑制します。
また、フッ素には歯の再石灰化(酸によって溶けた歯の表面を自己修復する作用)を促す作用もあります。
「イエテボリ法」は、このフッ素をより効果的に使い、むし歯予防効果をぐんとアップさせる歯のみがき方です。