院長社本の健康コラム
歯やお口に関するケア、トラブル解決法をご紹介します。
治療は中断せずに最後まで!
突然歯が痛くなり歯科医院に通い始めたものの、忙しくて予約の都合が合わなかったり、痛みが治まってきたなどの理由で治療を中断してしまった経験はありませんか?
痛みが治まると治療が終わったように錯覚しがちですが、あくまでも治療の途中での応急処置に過ぎません。治療を中断してそのまま放っておくと、むし歯は進行してしまいます。
むし歯になり歯に穴が開いた場合、その穴が神経に達しているケースがあります。
その場合、すぐに歯を削るのではなく、歯の神経を鎮静させるための薬を入れて様子を見ることがあります。
この段階で中断してしまうと、内部のむし歯は取り切れておらず、時間が経つとむし歯がさらに悪化してしまいます。
穴が神経に達している場合、神経を抜き、その部分を洗浄・消毒し、根管に薬剤を詰めて再感染を予防する根管治療を行います。
神経を抜いた段階で治療を中断してしまうと、ダメージが大きくなって歯を残すことが難しくなります。
むし歯は進行が進むと痛みも激しく治療にも時間がかかりますが、初期むし歯の段階であれば、治療も短期間で終わることができます。
歯の治療は中断せず、最後まで治療を受けることが大切です。