院長社本の健康コラム
歯やお口に関するケア、トラブル解決法をご紹介します。

食の変化は衰えのサインかも!?
人間にとって「食べる」という行為は、ただ単に身体のために栄養を摂取することだけではありません。
「食」を通じて楽しいと感じられる心理的満足はもちろん、生活リズムの調整やお口の機能を整えること、だ液分泌の促進、コミュニケーションの活性化など、さまざまな効果があります。
そして、何よりも『生活の質』を高めることにつながります。
つまり、人生が『より豊かなもの』になるのです。
一方で、食べるための機能や意欲の低下が起こってくると、どのようなリスクがあるのでしょうか?
まず、栄養が偏り、低栄養や筋力の低下を招きます。
そして、噛む回数が減ることでだ液の分泌が減少してしまい、お口の中の環境も悪くなってしまいます。
さらに、一人で食べる(孤食)の機会が増えると、コミュニケーションが減ると理的満足も得づらくなり、刺激の低下から認知症を助長することも予想されます。
「食べる」という行為は、私たちの普段の生活では、特別な意識を持つことなく行っています。
しかしながら、高齢者さんの食生活の変化は、潜在的に食べる機能や意欲が低下しているサインです。
高齢者さんの「食の偏り」や「食の変化」を見逃さないことが『健康寿命』(自立して活動し、生活できる期間)を伸ばす鍵になるのです。
現在、国を挙げて「要介護状態になることを予防する」という啓蒙活動が始まっています。
実は、要介護状態になるサインは『食』にあります。
高齢者さんの「食の変化」に注意しましょう!