院長社本の健康コラム
歯やお口に関するケア、トラブル解決法をご紹介します。
「食べる」機能とは?
お口には、「食べる」「話す」「呼吸する」「表情をつくる」という4つの機能があります。
今回は、「食べる」機能について考えてみましょう。
物を食べるには、食べ物を口に入れ、かみ砕いて、飲み込むという一連の動作があります。
かたい食べ物であれば、前歯で噛み切る必要があります。噛み切ったものは、奥歯でかみ砕いたり、すりつぶしたりします。
かみ砕かれたものは、舌でだ液と混ざり合うことで、飲み込みやすい塊になります。
食べ物を噛む動作は、単に食べ物を歯で砕いているのではなく、これらの動作の連続する過程です。
また、食べ物を食べることは、単に口から食べ物を入れて、栄養を補給すれば良いというものではありません。
なぜなら、食事とは「楽しみ」でもあるからです。
そして、食事を楽しむためには、味わいも大切です。
味覚は、舌の表面にある味蕾(みらい)という細胞が味の刺激を受けることにより、味の刺激が脳へ伝導されて感じるものです。
味蕾細胞は1週間くらいで新しい細胞に変わっていきますが、この新陳代謝は食事や会話をすることで、口の中で自然と行われています。
日頃は単に「食べる」という動作と考えがちですが、お口の中ではこれだけの動作や機能が関わります。
歯とお口の健康の大切さが分かりますね!