院長社本の健康コラム
歯やお口に関するケア、トラブル解決法をご紹介します。

妊娠中の歯科治療は問題ありませんか?
妊娠すると「口内環境が荒れる」と聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。 原因は、ホルモンバランスの乱れにあるといわれています。
妊娠中にお口の中のトラブルが起きたけど、治療ってしてもらえるの?薬ってどんなの?レントゲン撮れないかも?といろいろ不安になるかもしれません。
◆妊婦さんでもむし歯治療はできる
いくつかの注意点さえ守れば、妊娠中でも歯を削って詰め物をする治療、神経を抜く治療、歯肉炎の治療など、歯科治療をすることは可能です。
- 麻酔による赤ちゃんへの影響
虫歯治療で使われるのは局部麻酔です。胎盤などを通じておなかの赤ちゃんに麻酔薬が届くことはありません。
- レントゲンの赤ちゃんへの影響
治療によっては比較的大きな写真を撮る場合もありますが、特に問題はありません。 歯科でのレントゲンの被ばく量は高い高度を飛ぶ飛行機に乗るより低いと言われています。
- 鎮痛剤の赤ちゃんへの影響
治療後に痛み止めを処方される場合がありますが、ボルタレンは妊娠中の使用は禁止、ロキソニンは妊娠後期の使用は禁止です。 最も安全な鎮痛剤はカロナールです。その分、効きが悪い方もいますが、授乳中にも使えるお薬です。
◆妊婦のための無料歯科健診
多くの自治体で妊婦の無料歯科検診が実施されています。 受ける時期はつわりの時期を過ぎた妊娠4カ月頃がお勧めで、この時期に受ければ、悪いところが見つかった場合も、安定期の間に治療を終えることができます。 また重度の歯周病の妊婦は、健康な妊婦と比べ約7倍も早産や低体重児を産むリスクがあるとの研究報告もあるため、特に痛い所や気になる所がなくとも、必ず歯科検診を受けましょう。
◆治療を受ける際に気をつけたいこと
治療前には必ず妊娠第何週であるかを歯科医師にきちんと伝えましょう。 妊娠中と分かれば、歯科医師も下記のような配慮をします。 ・楽な体制で治療が受けられるようにチェアを倒し過ぎないようにする ・体調を崩した際は、すぐにトイレに行けるように声かけなどをしてくれる 治療中は無理のない姿勢をとるように心がけることが大切です。 おなかが張るような動作は控え、辛いときは我慢せず、すぐに医師に知らせましょう。 急に起き上がると、立ちくらみを起こしたり、転倒したりすることもあるので、チェアから起き上がる時も気をつけましょう。
妊娠後期になれば、想像以上におなかも大きくなり、歯医者のベットに横になる事が難しくなります。 また出産する際には今まで出したことのない力を出すことになります。 その際には歯を噛みしめることもあるため、安定期に入ったら、早めに治療を完了させ、出産に備えましょう。