院長社本の健康コラム
歯やお口に関するケア、トラブル解決法をご紹介します。
冬の食生活をサポートしてくれる食材
季節が静かに冬に向かう頃ですが、日が短くなってくるとセロトニンの分泌不足で食欲がコントロールできず、食欲が増進すると言われています。
そのため、食事が楽しい時期ではありますが、その一方で気付かぬうちに胃腸にも負担をかけてしまいがち。
また、秋から冬は、風邪やインフルエンザも流行する季節でもあり、体調管理が難しい時期でもあります。
そんなこれからの時期に、胃腸の弱りや風邪やなどから身体を守ってくれる食材が「大根」です。
大根は、100gで15kcalと低いカロリーが魅力ですが、健康な体に必要な栄養素がたっぷりと含まれています。
抗酸化作用を持つビタミンCや、体内の余分な塩分を排出する効果を持つカリウム、血を作る助けになる葉酸など、健康な生活を保つためには欠かせない栄養素です。
また、食物繊維が豊富であることから、便秘の改善も期待できます。
大根は、調理の方法によって摂取できる栄養素が異なります。
生の大根には、辛味の成分である「イソチオシアネート」が含まれています。
イソチオシアネートは特に大根の先端部分に多く、血液をサラサラにする効果や、抗菌作用で、動脈硬化やがんの予防が期待できる成分です。
また、大根には消化酵素のひとつである「アミラーゼ」も含まれ、胃もたれや胸やけを防ぎます。
ただし、イソチオシアネートやアミラーゼは熱に弱いため、効果を期待する場合は生食を心がけましょう。
もちろん、大根は加熱しても美味しく食べられます。
加熱することによってイソチオシアネートの辛味が減少して大根の甘みが増し、子どもでも食べやすい味付けができます。
また、大根を干して水分が抜けることで重さ当たりの栄養化が高まり、少量でも栄養を摂ることができます。大根がたくさんある時には、切り干し大根にして保存するのもおすすめです。
そして忘れてはいけないのが、大根の葉の部分です。
葉の部分にも、βカロテンやビタミンC、ビタミンE、葉酸などを含みますので、捨てずに調理しましょう!