院長社本の健康コラム
歯やお口に関するケア、トラブル解決法をご紹介します。
屋内でも要注意!寒さで起こる『低体温症』とは?
新しい年が明け、冬の寒さもいよいよ本番になりました。
寒さが厳しくなると、健康へのリスクも高まります。特に極寒の環境では、誰もが体調を崩しやすくなるだけでなく、体が凍えて震える経験をするでしょう。

しかし、この「寒さによる震え」が長時間続くことは、命に関わることもある「低体温症」の引き金になりかねません。
「低体温症」は、あまり知られていない症状かもしれませんが、実は非常に恐ろしいものです。
◆ 低体温症とは?
低体温症とは、体の深部体温が35度未満に低下した状態を指します。
深部体温とは、皮膚表面の温度ではなく、脳や心臓などの重要な臓器がある身体の内部の温度のことです。

健康な状態では、これらの臓器の機能を守るため、深部体温は通常37度程度に保たれています。
私たちの身体は寒さを感じると、熱を生産して体温を維持しようとします。
しかしながら、極度の寒さにさらされたり、寒い場所に長時間いたりすると、この体温調節機能がうまく働かなくなり、結果として「低体温症」が生じます。
◆ 低体温症の症状は?
低体温症の症状は「軽度」「中等症」「重度」の3つに分かれていて、それぞれで次のような症状が起こります。
・軽症(32度~35度)
激しい震え
・中等症(28度~32度)
震えがとまる
意識がもうろうとしてくる
脈拍、呼吸数の低下
・重症(28度以下)
会話ができなくなる
意識がなくなる
不整脈があらわれる
呼吸が非常に遅くなり低下する
◆ 屋内でも低体温症は起きるの?
低体温症は、雪山のような寒い屋外でのみ起こるというイメージがありますが、実は屋内でも十分な注意が必要です。
特に高齢者や持病をお持ちの方は、体温調節機能が低下しているうえ、寒さを感じにくいため、知らぬ間に低体温症に陥ってしまう危険性があります。
次のような状況では、体温が奪われやすく、低体温症を発症するリスクが高まります。
・飲酒後に帰宅して玄関先で寝込んでしまうなど、冷たい地面に長時間接触すること

・雨などで服が濡れたにもかかわらず着替えずに長時間過ごすなど、水に濡れた状態をそのまま放置すること
・寒さを感じているのに、暖房の使用を我慢して過ごすなど、冷たい風に当たり続けること
こうした日常の中の「うっかり」や「我慢」が、低体温症を引き起こす原因となり得ます。
「低体温症」は、冬の時期に起こりやすい身近な病気です。室温の調整や衣服の工夫などで保温して、寒い冬も元気に乗り越えましょう!