院長社本の健康コラム
歯やお口に関するケア、トラブル解決法をご紹介します。
高血圧を予防する食材
11月になると、寒いと感じる日も多くなってきますね。寒さは、身体にさまざまな影響を与えます。
その中でも、血圧は季節により変動するといわれており、特に冬は上昇しやすい傾向にあります。
高血圧の状態が長く続くと、負担のかかる血管や臓器に合併症を起こすリスクが高まるため、非常に危険です。
今回は、高血圧と予防や対策に役立つ今が旬のおすすめ食材をご紹介します。
◆ 高血圧のリスクとは?
血圧とは、心臓から送り出された血流が血管の内側の壁を押す力(圧力)のことです。
高血圧を放置すると、血管が傷つき硬くなる動脈硬化が進行していきます。
その結果、脳卒中(脳梗塞・脳出血)、心臓病(狭心症・心筋梗塞)、大動脈瘤、腎不全、閉塞性動脈硬化症(足の壊疽など)、眼底出血といった命に関わる重大な病気のリスクが高まります。
◆ なぜ、寒くなると血圧が上がるの?
寒くなると血圧が上がるのはなぜなのか、その理由を確認していきましょう。
・寒さによる血管の収縮
冬に血圧が上がるのは、寒さから体を守るための生理反応が原因です。寒さによる体温低下を防ぐため、血管を収縮することで血圧が上昇します。
・急激な温度変化
お風呂と脱衣所や、部屋と廊下やトイレなど、温度差がある場所に行くことで血管が収縮して血圧が上がります。

・その他
冬は寒さのために外出や運動の機会が減り、運動不足になりがちです。その結果、血流低下が起きたり、運動不足による肥満から間接的に血圧が上がりやすくなります。
また、鍋物や年末年始の宴会などで塩分摂取量が増えやすいことも、血圧上昇の一因となります。
◆ 高血圧を予防する旬のお助け食材
高血圧に効果のある栄養素はミネラル類(カリウム、カルシウム、マグネシウム)や、食物繊維などがあります。
これらを豊富に含む11月が旬の食材をいくつかあげてみましょう。
・ほうれん草
カリウム、マグネシウム、カルシウムなどが含まれ、血圧の安定に役立つとされます。
・白菜(はくさい)
カリウムが豊富で、塩分の排出を助け、高血圧予防に役立ちます。
・さつまいも
カリウムや食物繊維が豊富です。
・きのこ類全般
カリウムや食物繊維が豊富に含まれており、特に干ししいたけはカリウムが豊富です。

◆ 高血圧予防のおすすめレシピ
高血圧は、心臓病や脳卒中といった重篤な病気だけでなく、さまざまな健康問題に深く関わっています。遺伝に関係なく誰もが発症する可能性があるため、他人事ではありません。
特に寒い季節は、血管が縮みやすくなり血圧が上昇しがちです。
生活習慣を見直し、血圧を上げないための対策を徹底し、寒い冬を健康に過ごしていきましょう。

最後に、旬の食材を使ったおすすめのレシピをご紹介します。


