院長社本の健康コラム
歯やお口に関するケア、トラブル解決法をご紹介します。

歯と口の健康週間!オーラルフレイルのお話
6月4日~11日は『歯と口の健康週間』です。もしかすると、6月4日の『虫歯予防デー』のほうがなじみ深いという方も多いかも知れません。
今回の健康マメ知識では、雑誌などで最近よく見かけるようになった「オーラルフレイル」について、お話したいと思います。
オーラルフレイルは直訳すると、オーラルが「口腔」、フレイルが「虚弱」という意味があり、口の中にささいな衰えが見えてくる状態のことを言います。
このオーラルフレイル、いったいどのような問題があるのでしょうか?
まず口の機能が衰えてしまうことで、きちんとした食事が取れなくなってしまいます。
口から物を食べることができないと、栄養を摂取することが難しくなります。
すると、やがて全身に栄養が行き渡らなくなり、筋肉の衰えにつながっていきます。
このように、オーラルフレイルが進むと日々の生活に不都合が生じます。
「よく噛んで食べると頭が良くなる」と言われますが、噛む機能と認知症には深い関係があるということが、近年の研究で明らかになってきています。
また、別の研究では、噛む機能と歩行などの身体機能にも関係があることが分かってきています。
ほかにも、口の力が強い人ほど健康寿命が長く、弱い人ほど要介護状態になりやすく死亡率も高くなるということも分かってきています。
口から食べ物を摂ることが重要だとよく言われますが、口の機能の衰えは、身体機能の衰弱や認知機能の低下にもつながるリスクがあるということですね。
◆ オーラルフレイルの予防
そこで、オーラルフレイルを予防する方法として、日本歯科医師会では次のことを推奨しています。
1)日々の歯みがきを徹底するとともに、定期的に歯科医院でメンテナンスを受け、歯垢や歯石を除去する
2)唾液腺マッサージで唾液の分泌を促すなど、口の周りの筋肉を鍛え、噛む力や飲み込む力を維持する
3)柔らかいものばかりでなく肉や魚などのタンパク質を積極的に取り、バランスの良い食事を心がける
食べる意欲を失うことで社会的に孤立し、栄養が不足することで体が衰弱しやすくなると、オーラルフレイルが進行してしまいます。
いつまでも元気に年を重ねていくには、「口の健康に気を配り、口の機能を高めること」も大切です!