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院長社本の健康コラム


歯やお口に関するケア、トラブル解決法をご紹介します。

平均寿命から健康寿命へ

今、厚生労働省を中心に国を挙げて啓蒙活動を進めている活動が「フレイル」の対策です。

フレイルとは、健常から要介護へ移行する中間の段階のことで、年齢を重ねたことで生じやすい衰え全般を指しています。

脳疾患などの病気や転倒などの事故で健常な状態から突然要介護状態に移行することもありますが、高齢者の多くの場合、フレイルの時期を経て、徐々に要介護状態に陥ると考えられています。

これから高齢化社会を迎えると言われる日本において、高齢者の心身の健康は非常に重要な問題です。

これまでは、「介護」についての問題が中心でしたが、フレイルの定義によって、「介護状態になることを予防する」という新しい考え方が広まってきたということです。

日本は、世界有数の長寿国です。それゆえ、以前はどれだけ長生きできるかという「平均寿命」が重視されてきました。

現在の日本人の平均寿命は、男性が81.41歳、女性が87.45歳と、とても長生きです。

一方で、健康上の問題で日常生活が制限される平均期間は、男性で約9年、女性で約13年というデータもあります。

長生き社会になったからこそ、健康で日常生活が制限されることなく寿命をまっとうしたいと願う人たちが増えてきました。

この健康寿命を延ばすことに、歯とお口の健康が大いに関係しています。

例えば、認知症の発症リスク。自分の歯がほとんどなく義歯(入れ歯)を使っていない人の認知症の発症リスクは、自分の歯が20本以上残っている人の2倍以上という調査結果があります。

あるいは、転倒リスク。19歯以下で入れ歯を使用していない人の転倒リスクは、20歯以上ある人と比べて2.5倍になるという調査結果もあります。

歯とお口の健康が「健康寿命」と大いに関係していることが分かる、調査結果ですよね。

そのため、「フレイル」の中でも、お口の周りは特に「オーラルフレイル」と呼ばれ、厚生労働省でもかなり力を入れている取り組みです。

健康寿命は、歯とお口の健康から!

私たちと一緒に、健康で元気な長生きを目指していきましょう!

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