院長社本の健康コラム
歯やお口に関するケア、トラブル解決法をご紹介します。
フッ素でむし歯予防効果アップ!
フッ素を効果的に使うことで、むし歯予防の効果をアップさせることができます。
プラーク(歯垢)は、食べ物や飲み物に含まれる糖分をエサにして増殖して酸を作りだします。
この酸が歯を溶かし始めることを「脱灰」(だっかい)といいます。
だ液は酸を中和して、だ液に含まれるミネラルが歯の表面に沈着し、歯を修復する働きをします。
これを「再石灰化」(さいせっかいか)と呼びます。
お口の中では、飲食をするたびに「脱灰」と「再石灰化」を繰り返しています。
フッ素は、酸が作られるのを抑制し、さらに再石灰化を促します。
そのような作用があることから、現在販売されている歯磨き剤のほとんどに、むし歯予防効果の高いフッ素が配合されています。
このフッ素配合の歯磨き剤のむし歯予防効果を高めると言われている歯のみがき方に、スウェーデンのイエテボリ大学で考案された「イエテボリ法」があります。
イエテボリ法
1:歯ブラシに2cmぐらい歯磨き剤をつけ、歯磨き剤を紙面全体にいきわたるように広げます。
2:2~3分間ブラッシングをしたら、歯磨き剤を吐き出さずに水を10mlほど口に含み、口の隅々にいきわたるようにぶくぶくうがいをします。
3:吐き出した後はうがいをしないで、その後約2時間は飲食を控えます。
このイエテボリ法を実践することで、口に残ったフッ素がむし歯予防効果をより強く発揮してくれるようになりますよ!