院長社本の健康コラム
歯やお口に関するケア、トラブル解決法をご紹介します。
お口の機能低下を予防するエクササイズ
高齢者に食生活の変化が起こりやすい理由には、環境や精神面の変化など、さまざまな要因が考えられます。
しかしながら、やはり最大の原因は「お口の機能低下」です。
食べることは、健康に生活するための基本です。
そして、年齢を重ねても美味しく食べ続けていくためには、お口の機能が低下しないように、維持していく必要があります。
今回は、お口の機能を低下させないために、日常的に取り組むことができる2種類のエクササイズを紹介します!
◆ あいうべ体操
1)口を大きく開けて「あー」
2)横に広げながら「いー」
3)口を前に尖らせて「うー」
4)舌を前に出して「べー」
それぞれ1秒を目安に発声しながら、1日30セット行いましょう!(1日のうちで分けながら30セットでOK)
◆ だ液腺マッサージ
年齢を重ねるとともにだ液が出る量は減る傾向にありますので、高齢者の方は特に注意が必要です。
だ液の分泌量を増やすためには、だ液を分泌する「舌下腺」「顎下線」「耳下腺」を刺激するマッサージが効果的です。
1:舌下腺への刺激
両手の親指をそろえ、あごの真下から手をつきあげるようにゆっくりグーっと押す(10回)
2: 顎下腺への刺激
親指をあごの骨の内側のやわらかい部分にあて、耳の下からあごの下まで5か所ぐらいを順番に押す(各5回ずつ)
3:耳下腺への刺激
人差し指から小指までの4本の指を頬にあて、上の奥歯のあたりを後ろから前へ向かって回す(10回)
いずれのエクササイズもそれほど時間はかかりませんので、テレビを見ながら、お風呂にはいりながらなど、ぜひ試してみてください!