院長社本の健康コラム
歯やお口に関するケア、トラブル解決法をご紹介します。
歯が透明になってきたような気がする…
近年「歯が透明になってきたような気がする…」という症状を訴える方が、増えてきています。
あなたにも、歯の先端の裏側に舌を当てたら「透けて見えた」ということはありませんか?
実はこれ、「酸蝕歯」といって酸によって歯が溶けた状態の典型的な症状です。
歯の表面にあるエナメル質が傷つき、少しずつ薄くなってしまうことで、歯の先端部分から透明になっていきます。
歯の先端が丸みを帯びる、歯が割れるなどの症状が現れることもあります。

最近、若年層から高齢層まで幅広くみられる症状ですが、その要因は生活習慣です。
スポーツドリンクや炭酸飲料などの清涼飲料水、レモン酎ハイなどのアルコールに含まれている「酸」が、酸蝕歯の原因となります。

また、柑橘系の果汁、健康増進のために毎日摂取している黒酢やクエン酸などに含まれている「酸」も、酸蝕歯の原因となります。
このように「酸」が影響する病気なので、歯みがきなどのケアを怠った結果おこるものではなく、充分にケアしている人にもおこりえます。
つまり、誰もが「酸蝕症」になる可能性があるということです。
酸蝕歯の予防は「食習慣」と「飲食後のケア」が大切です。
また、初期段階は症状を自覚しにくいので、定期健診も欠かさず受けましょう!
