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院長社本の健康コラム


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冬は便秘になりやすい?

年の瀬が迫り、朝晩の冷え込みが本格化する季節となりました。

冬になると、便秘になりやすかったり、便秘が悪化したりする人が増えると言われています。

今回は、冬の便秘について、お話していきます。

◆ なぜ冬は便秘になりやすいの?

冬は、気温の低下や生活習慣の変化により、腸の動きが鈍くなったり、便が硬くなったりと、便秘を引き起こす要因が増えます。

具体的にどのようなことが、便秘を引き起こす要因となりやすいのでしょうか?

・水分不足

冬は汗をかきにくいため、喉の渇きを感じにくい季節です。そのため、「積極的に水分を摂ろう」という意識が下がりがちです。

しかし、実際には暖房や乾燥した外気によって、皮膚や呼吸から気づかないうちに体内の水分が奪われています。いわゆる「隠れ脱水」というものです。

さらに、寒さからトイレに行く回数を減らそうと、飲む水分の量自体を制限してしまう方も少なくありません。

体内の水分が不足すると、便から水分が過剰に吸収されて便が硬くなり、排便が難しくなってしまいます。

喉の渇きを感じる前に、温かい飲み物(白湯やお茶など)をこまめに摂る習慣をつけ、水分不足を防ぎましょう。

・冷え

寒さによる「冷え」は、腸の機能を直接的に低下させる大きな原因です。

気温が下がると、顔や手足が冷えるのと同じように、お腹の中の内臓も冷えてしまいます。

内臓が冷えると、血液の巡りが悪くなり、腸の動きが鈍くなります。

腸には、便を肛門へ押し出す「ぜん動運動」という力がありますが、血行が悪くなるとこの力が弱まり、便が腸内に溜まりやすくなって便秘につながるのです。

対策として、湯たんぽやカイロなどを使ってお腹を温めるようにしましょう。お腹を温めることで血行が良くなり、腸の動きを助ける効果が期待できます。

・運動不足

寒い季節になると、どうしても外に出るのがおっくうになり、家の中でじっとしている時間が増えがちです。この運動不足が、冬の便秘の大きな原因のひとつになります。

体を動かすことは、お腹の中の腸を間接的にマッサージすることになります。

運動量が減ると、この「腸への刺激」がなくなり、腸の動きが鈍くなって、便がなかなか前に進まなくなってしまいます。

便を出すときには、お腹の力(腹筋)を使います。

冬場に体を動かさないでいると、お腹周りの筋力がだんだん衰え、その結果、便意を感じても、最後に便をグッと押し出す力が足りなくなり、排便が難しくなってしまうのです。

寒い日でも、家の中でできる簡単な体操やストレッチなどで、少しでも体を動かすことを意識しましょう。

◆ 便秘の3大要因を解消しよう!

冬の便秘の主な原因は「水分不足」「冷え」「運動不足」です。

予防や対策として、水分補給と運動、食物繊維の摂取を意識して行うことが大切ですが、長期に渡る便秘には他の病気の可能性もあるので、診察を受けるようにしましょう。

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