院長社本の健康コラム
歯やお口に関するケア、トラブル解決法をご紹介します。

がん治療と歯の健康
今回は、『がん』の治療と歯の健康について、お話します。
がんは、1981年以降は日本人の死因の第1位になっていて、現代人にとって最も恐ろしい病気のひとつです。
とはいえ、以前は不治の病として恐れられたがんですが、最近は医療の進歩もあって、治る病気になりつつあります。
実際にがんと診断された方の6割は、治療を乗り越え社会復帰しています。
しかしながら、その治療の過程では多くの副作用があることは、あなたもよくご存知だと思います。
そして、口もがん治療の副作用が出やすい部位のひとつです。
抗がん剤治療では、口内炎やカンジダ菌などの細菌による感染症、味覚障害、だ液がでなくなることによる口腔乾燥症などの副作用があります。
口の周囲に放射線が当たる治療の副作用では、抗がん剤同様の副作用に加えて、顎骨や粘膜の壊死、放射線性のむし歯の副作用があります。
骨を強くするための薬による副作用で、顎骨が壊死してしまうこともあります。
このように、がん治療の際には口腔ケアの重要性も高くなります。
とはいえ、がんの治療が始まって副作用が発生してからケアをしていたのでは、適切な対処とは言えません。
そこで、がんの治療を受けることになった場合には、がんの治療が始まる前から歯とお口のケアにも取り組むことが推奨されています。
できればなりたくない病気ではありますが、もしがんと診断され治療を受ける場合には、お口のケアもワンセットで考えることが肝要です。