院長社本の健康コラム
歯やお口に関するケア、トラブル解決法をご紹介します。

知っているようで知らない…水虫のお話
梅雨時を迎え、ジメジメとした日々が続く時期です。
そんな時期に気をつけたい病気のひとつが「水虫」です。
しかしながら、名前は聞いたことがあるけど、いったいどんな病気なのかがイマイチ知られていないのも「水虫」かもしれません。
そこで、今回は知っているようで知らない「水虫」のお話をしたいと思います。
◆ 水虫とは?
水虫は、一般的に「水虫」の通称で呼ばれていますが、正確には「足白癬」(あしはくせん)という皮膚の感染症です。
水虫は、カビの一種である白癬菌が皮膚の角質層に寄生することによって起こります。
白癬菌は、高温多湿の環境を好むため、特に梅雨から夏にかけて症状が悪化しやすいのが特徴です。
水虫になると、具体的には次のような症状が現れます。
・足(足白癬)
足の指の間や足裏がかゆくなる、皮がむける、白くふやける、水ぶくれができる、足裏が硬くなるなどの症状が現れます。
また、ジュクジュクした浸潤タイプ、皮膚がむけて赤くなる乾燥タイプがあります。
・爪(爪白癬)
俗に「爪水虫」と呼ばれるもので、足の親指の爪によく見られます。爪がもろくボロボロになったり、分厚くなって通常の爪切りでは切れなくなったりすることもあります。
・手(手白癬)
手も水虫になることがあり、足の水虫がある人に併発することが多い症状です。
指の間が白くふやけてジュクジュクしたり、皮がむけたり、強いかゆみをともなったりします。
また、手のひらに水ぶくれができてかゆみをともなう小水疱型、手のひらが角質化して硬くなりひび割れや皮がむける角質増殖型もあります。
◆ 水虫の予防
水虫を予防するために、次のようなことに気をつけましょう。
・足を清潔に保つ
毎日、石鹸を使って足の指の間まで丁寧に洗い、特に指の間や爪の周りは念入りに洗い、洗い残しのないようにしましょう。
・共有を避ける
水虫は、人から人へ感染することがあります。水虫がある場合には、バスマットやスリッパ、タオルなどは家族と共有しないようにしましょう。
・環境を清潔に保つ
部屋の掃除をこまめに行い、特に床やカーペットは清潔に保つようにし、バスマットやタオルは毎日洗濯しましょう。
◆ 高温多湿の時期は要注意!
高温多湿のジメジメとした時期は、水虫を発症する方が増えます。
足を清潔に保つことはもちろん、足に触れるものはできるだけ清潔にし、「水虫かな?」と感じたら自己判断はせず、皮膚科を受診して適切な治療を受けるようにしましょう。