院長社本の健康コラム
歯やお口に関するケア、トラブル解決法をご紹介します。
気になる口臭のお話
日本人は、海外の人たちと比べて口臭を気にする人が多いと言われています。
これは「周りの人たちに不快な思いをさせたくない」という、日本人の気質によるところが大きいと言われています。
そんな多くの方が気にする口臭ですが、その原因によって大きく分けると4パターンあります。
1:生理的口臭
起床時、空腹時、緊張時など、だ液の分泌が減少して細菌が増殖することにより発生するもの。
2:外因的口臭
タバコやニオイの強い食べ物によるもの。
3:病的な口臭
むし歯や歯周病を原因としたもの。
4:心因的な口臭
口臭検査では口臭が認められないのに、本人だけが口臭があると思い込むもの。ストレスが原因になることも。
このように口臭にも大きく分けると4つのパターンがありますが、「心因的な口臭」以外の口臭は、その原因の80%以上が口の中にあると言われています。
まずは、原因となるむし歯や歯周病をきちんと治療することが一番の対策になります。
そして、口の中の乾燥を防ぐことも大事です。
とくに冬は空気が乾燥して口の中も乾燥しがちになりますが、口の中が渇いてだ液の量が少なくなると口臭も強くなります。
言い換えると、口の中が渇いてきたときにだ液の量を増やすと口臭は減ると考えられます。
口が渇いているときには、キシリトールを含んだガムを噛むことがだ液を増やすために効果的です。
さらに、口臭予防効果のある成分が配合されたマウスウォッシュ、デンタルリンスなどを使うのもおすすめです。
マウスウォッシュやデンタルリンスは、歯ブラシが行き届きにくい口の奥まで薬用成分が届くことから、歯周病予防にも効果を発揮すると言われています。
お口の中を清潔に保ち、気になる口臭を予防していきましょう!