院長社本の健康コラム
歯やお口に関するケア、トラブル解決法をご紹介します。

かわいい赤ちゃんの指しゃぶりですが…
赤ちゃんが指を吸う仕草はとてもかわいらしいですが、指しゃぶりも長く続くと歯並びに影響が出るケースがあります。
生まれて半年ぐらいまでの赤ちゃんは、自分の手や身の回りにあるものは何でもしゃぶってみて、形や味などを覚えていきます。
指しゃぶりはその習慣の名残とも言えますが、つかまり立ちや伝い歩きが始まり、1~2歳になって積み木や人形で遊ぶようになると、自然と指しゃぶりは減っていくようです。
指しゃぶりが歯並びやかみ合わせに与える影響として考えられるのは、
・上顎前突(上の前歯が前方に出る)
・開咬(上下の前歯の間にすき間ができてかみ合わない)
・交叉咬合(上下の奥歯が横にずれて上下の前歯の中心がかみ合わない)
といった症状です。
ほかにも、前歯が出ていると唇が閉じにくいために口を開けているクセや口呼吸の習慣がついてしまうなど、歯並び以外の影響もあります。
歯の生育にも個人差はありますが、3歳くらいまでの指しゃぶりは子どもの自然な行為でもあり、無理にやめさせる必要はなさそうです。
歯の生えかわりが始まる4歳半~5歳ごろに指しゃぶりがなくなれば、歯並びへの影響は少ないという見方もあります。
とはいえ、長く指しゃぶりの習慣が残ってしまうと、歯並びへの影響が出る可能性は否定できません。
4歳頃までに自然にやめられるように、コミュニケーションを増やしたり、不安を取り除いたりするサポートをしましょう!