院長社本の健康コラム
歯やお口に関するケア、トラブル解決法をご紹介します。

呼吸を意識してみよう!
5月に入り、過ごしやすく爽やかな季節になりました。森林などの空気のきれいな場所に出向き、思い切り深呼吸をしたくなりますね。
5月9日は「呼吸の日」と制定されています。
この日は、「こ(5)きゅう(9)」という語呂合わせと、新緑の美しい季節に新鮮な空気を胸いっぱいに吸い込むと、自然への感謝と生きる喜びを感じられることから制定されました。
「呼吸の日」は、私たちひとりひとりが「呼吸」の大切さを改めて考え、肺の健康についての理解を深めることを目的としています。
今回は「呼吸」について、お話します。
◆ 深呼吸の効果
深呼吸は、私たちの心身にもたらす恩恵が非常に大きいものと言われていますが、具体的にはどのような効果があるのでしょうか?
・体に酸素を十分に取り込む
深呼吸をすることで、肺の奥深くまで空気を送り込み、普段の呼吸よりも多くの酸素を体内に取り込むことができます。
酸素は、細胞の活動に不可欠なエネルギー源であり、全身の機能を活性化させます。
特に、脳は大量の酸素を必要とするため、深呼吸によって脳の働きが活発になり、集中力や思考力が向上します。
・自律神経のバランスを整え、心身をリラックスさせる
深呼吸は、副交感神経を優位にし、心拍数や血圧を安定させることで緊張や不安が和らぎ、リラックス効果が得られます。
また、ストレスホルモンの分泌も抑制され、精神的な安定につながります。
・血行促進、冷え性や便秘の改善
深呼吸によって横隔膜が大きく動き、内臓が刺激されることで、血行が促進され、体の隅々まで温かい血液が循環し、冷え性の改善が期待できます。
また、腸のぜん動運動も活発になり、便秘の解消にもつながります。
・その他
深い呼吸は横隔膜を大きく動かし、インナーマッスルを鍛える効果も期待できます。
横隔膜の動きは、腹筋や背筋などの体幹の筋肉にも影響を与え、姿勢の改善や体幹の安定性向上にもつながります。
このように、深呼吸は私たちの心身に様々な良い効果をもたらし、より健康で快適な生活を送ることが期待できます。
日常生活の中に、意識して深呼吸をとりいれてみてはいかがでしょうか?