院長社本の健康コラム
歯やお口に関するケア、トラブル解決法をご紹介します。

健康で元気な長生きを目指して!
このコラムでも繰り返しお話していますが、歯の健康と全身の健康は密接に関わっています。
歯を失う最大の原因となっている歯周病は、歯に対して悪い影響を及ぼすだけではありません。
歯周病は動脈硬化や糖尿病、骨粗しょう症、低体重児出産、認知症などの全身の病気と大いに関係あるということが明らかになっています。
特に注目しておきたいのは、歯の健康と健康寿命の関係です。
健康寿命とは、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間のことです。
平均寿命と健康寿命の差を見ると、健康上の問題で日常生活が制限される平均期間は男性で約9年、女性で約13年というのが現状です。
実は、歯の健康と認知症にも深い関りがあり、自分の歯が残っている本数が多い人ほど認知症の発症リスクは低くなっています。
しかしながら、自分の歯を失ってしまったとしても、義歯などで歯の機能を回復させてあげれば、認知症の発症リスクは大きく下がります。
また、19歯以下で入れ歯を使用していない人の転倒リスクは、20歯以上ある人と比べて2.5倍になるという調査結果もあります。
何よりも、一生涯「食」を楽しみ、そして食の場を通じた「コミュニケーション」を楽しむために、歯の健康は欠かせません。
長生きの時代だからこそ、自分の歯を大切に守ること、義歯などで歯の機能を回復させることで、健康で元気な長生きを目指しましょう!