院長社本の健康コラム
歯やお口に関するケア、トラブル解決法をご紹介します。
学校歯科健診で分かることは?
新学期が始まると、学校では「学校健診」が行われます。
身体測定や心電図、尿検査、視力、聴力などの検査とともに、「歯科健診」も行われています。
今まさに学校歯科健診が行われているという学校もあると思いますし、早いところだとすでに学校歯科健診の結果が届いているという学校もあるかもしれません。
今回は「学校歯科健診ではどんなことが分かるのか?」ということについて、お話してみたいと思います。
◆ 学校歯科健診の検査項目は?
現在の学校歯科健診では、次の3つの項目をチェックしています。
1:むし歯
むし歯の有無をチェックします。また、むし歯がある場合には、進行状態をチェックします。
2:歯肉(歯ぐき)の状態
歯肉炎・歯周炎の有無をチェックします。近年、歯肉炎(歯周病の初期状態)の子どもたちが増えている実態があり、学校健診の検査項目に加わりました。
3:不正咬合(かみ合わせ)
かみ合わせの状態をチェックします。だし、将来的に咀嚼(食べ物を噛み砕く)機能を含めたお口の機能に影響するような不正咬合のみが指摘の対象です。
◆ 健診結果のお知らせが届いたら?
学校歯科健診の結果、より詳しい検査や治療が必要な場合には、学校を通じてお知らせが届きます。
お知らせが届いたら、必ず歯科医院を受診しましょう。
学校歯科健診はあくまでもスクリーニング検査(トラブルの可能性をザックリふるい分ける検査方式)で、正確な診断のためには歯科医院での検査が必要です。
歯科医院できちんと検査を受けて、もし治療が必要な場合には治療を受けて悪いところを治してしまいましょう。
そう考えると、定期的に歯科医院で健診を受けていくことが最も理想的なスタイルと言えますよね!